今週のお題「爆発」
現役看護師『ずみかん』です🍊
私は看護師を始めて5年目となりますが
今まで様々な患者様と接してきました。
患者様は皆さん私にとっては人生の先輩であるため
丁寧な言葉づかいで、穏やかに療養生活が送れるよう心がけていますが
中にはそれにつけこんで故意に罵倒される方もいらっしゃいます。
普段、爆発するようなことがない私ですが今回ばかりは・・・
ということがありましたので記載させていただきます。
スカッとジャパンのような気持ちで読んでいただけたら幸いです(笑)
プライバシーに配慮し、その方をAさんと仮定します。
『金を払ってるからもっと良い待遇をしろ!』人生で初めて言われた衝撃の経験!
1.強烈な患者様の入院
とある日の日勤。緊急入院でAさんが入院してきました。
自宅療養中だったのですが、呼吸苦が出現したとのことで
本人の希望で入院することとなりました。
その際に、大部屋はすべて満室であったため個室しか空いていないことを説明し
了承を得てから個室へご案内しました。
緊急入院を取る担当であった私は、その方のお部屋へ向かいました。
ここは病院から金をむしり取ろうとする最悪の病院だ。
なんで個室しか空いてないんだ。
と第一声にこのように言われました。
私たちは無理やり個室へは入れることをしません。
料金が発生する分、しっかりと患者様に了承を得てからご案内するようにしているハズなのですが理解されていない様子でした。
2.お金を払っている=好待遇を求める患者様
ここは凄くサービスが悪い!
ゴミもすぐにもっていかないし。
本当に最悪。
金払ってるんだからサービスをもっとよくするのは当たり前でしょ!?
翌日も連勤だった私は、その方の担当となりました。
訪室時の第一声でまたお怒りの言葉を受けました。
ゴミ箱の中には自宅から持ってきたと思われるお菓子のゴミや
食品類のゴミが大量に入っており
通常なら1日で溜まらないハズの量のゴミが入っていました。
食事制限もなく、医師からも食べれるものを召し上がるように指示が出ていたため
ゴミが出るのは仕方がありません。
しかし、病院はホテルではないのです。
大変申し訳ありません。
今新しいのにお取替えいたしますね。
ただ、ここはホテルではなく療養の場である病院なのです。
ホテルのように清掃員が常にお部屋を回って
掃除をするわけではないです。
それはご了承いただけたらと思います。
と丁寧にお伝えすると黙ってしまいました。
ですが、しばらくすると
金を払っているのだから私にはサービスをもっとよくするべきだ。
という趣旨の発言を繰り返していました。
3.事件勃発
そして事件がおこりました。
その日はほかの看護師が担当だったのですが
Aさんの我慢の限界がついに超えてしまったのか
あろうことか病室にあった備品を看護師に投げてしまいました。
そして腕を振り上げ
私のいうことが聞けないなら・・・・!
と殴る態勢をとるようになってしまいました。
主治医に報告し、医師が看護師に対する暴言や暴力を辞めるよう説得しますが
この病院の悪評をネットに拡散してやるから!
こんな病院つぶれてしまえ!
裁判でもなんでもおこしてやるからな!
覚えてろ!
と、医師に対しても病院の備品を投げてしまい、そのまま強制退院となりました。
そして、ブラックリスト入りとなってしまいました。
4.衝撃の後日談

後日、病院に1本の電話がかかってきました。
なんと、強制退院となったAさんが
再び当院への受診を希望されているとのことでした。
その際にも呼吸苦があるとの情報でしたが…
医師が救急隊員へ、Aさんはスタッフへの暴力や暴言があったことを説明し
本人も退院の際に二度と当院へは来たくないと話していた旨をお伝えし
他院へと運ばれていきました。
5.この経験を通して思うこと
看護師は時に患者さんに寄り添い、傾聴し
よりよい療養生活が送れるよう支援しています
ですが、人それぞれ個性があり考え方があります
患者さんの不満も不安もすべて一番近い看護師が受けますが
時にはそれが仇となって、サンドバックになってしまうことも。
私は普段、”患者さんは自分よりも人生の先輩だ”という考えを持ち
丁寧に接することを心がけていますが・・・
今回ばかりは、怒らない私でさえも強い口調で話してしまったのは否めません。
今回の件は私にも反省点があったのでは…と思っています。
患者さんも看護師も、立場が違うだけで同じ人と人です。
酷い言葉で話されれば、どちらも傷ついてしまう心があります。
それをお互いに忘れないようにしてほしい…そう感じるできごとでした。
最後まで読んでくれてありがとうございました✨
また次の記事でお会いしましょう~❤