脊椎外科病棟で勤務する現役看護師の『ずみかん』です
あまりみない科なので、どんな病気の人がいるのか・看護師として関わりをどうしているのか情報が少ないかと思います
【この記事はこんな人にオススメ!】
・脊椎外科に実習に行くけど病気のことがよくわからない
・看護師として関わりをどうしたらいいのか模索している
・骨の病気についてなんでもいいから知りたい
脊椎外科で勤務する看護師の目線から
今回は『頸椎椎間板ヘルニア』に焦点を絞ってお伝えしていきます!
『頸椎椎間板ヘルニア』について教えて!!病気の豆知識特集💡
頸椎椎間板ヘルニアってなに?
頸椎椎間板ヘルニアとは、頸椎の椎間板の一部がなんらかの原因によって膨隆や脱出することで脊髄や神経根を圧迫する病気です
①脊髄ってなに?
脊柱という椎骨が積み重なってできた全長約70㎝の柱の中におさまっている
末梢神経に続く神経線維の束のことです
高度な情報処理を行っている脳から、感覚器系(眼・耳・鼻など)や末梢神経系まで
橋渡し的な存在といえる脊髄は体の中ではいうなれば大黒柱です
つまり、これが圧迫されると各神経に異常が生じるのは想像がつくことでしょう
②神経根ってなに?
神経根とは、脊髄から分岐している神経です
『頸椎椎間板ヘルニア』に対する看護は?
①日常生活で過伸展や過屈曲は避けるよう説明する
神経同士の橋渡し的な存在の脊髄が圧迫されるような行為は
現在の症状を進行させてしまう可能性があります
過伸展や過屈曲によって負荷をかけると手足の症状が悪化する可能性があるため
日常生活でも避けるように説明しましょう
②カラー装着による皮膚トラブルが無いか確認する
頸椎の保護や運動制限のために使用するカラーはスポンジでできていますが
首は日常的に動かしやすい部位であるため
摩擦によって皮膚トラブルが生じる可能性があります
薄い手拭いを間に挟んでもらったり、保護クリームを塗布するなどして
摩擦軽減に努める必要があります
③安心して療養できるよう訴えを傾聴する
椎間板は20歳代後半から弾力性を失います
そのため、比較的若い仕事盛りの方たちがこの病気にかかることが多いといえます
仕事へ復帰できない焦燥感
思い通りに動かせないイライラなど
療養生活の中で募る思いは計り知れません
ですが、直接その思いを医師に吐露するのは気が引ける方も多いです
患者さんと距離が近い看護師の立場だからできる
訴えを傾聴し、よりよい療養生活が行えるようサポートをしていく行為は
重要であるといえます
④手術を行う場合には不安なく挑めるよう準備を行う
症状が進行し、手術を選択した場合には準備が必要です
ソフトカラーの購入や
入院時の必要物品の説明など
外来勤務の場合には行う必要があります
病棟勤務の看護師としては
入院から手術、その後の流れについて説明し安心して療養できるようにサポートする必要があります
手術に対する不安を吐露する患者さんもいますので
訴えを傾聴し、共感することで不安の軽減に努めていきます
『頸椎椎間板ヘルニア』は身近な病気
日韓混合アイドルグループTwiceのジョンヨンも
24歳という若さで『頸椎椎間板ヘルニア』と診断され
首の手術を受けて休業していました
ダンサーやアイドルなど、首に負荷をかける行為を行う職業の方は
職業病といっても過言ではないくらい身近な病気です
まとめ
いかがでしたでしょうか?
・他にもこんなこと知りたい!
・もっとココを詳しく書いてほしい!
・イマイチ分かりにくいところがあった…
などありましたら、コメントいただけると嬉しいです😊
参考書籍