ずみかんブログ

看護師が生活に役立つ豆知識を教えます

《 PNS制度? 》これを読めばすぐわかる!PNS制度を体験したNS'が教える、自分に合った制度か見極める豆知識💡

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現役看護師『ずみかん』です🍊

徐々に導入されてきている病院が増えてきた"PNS "という制度をみなさんご存知でしょうか?

 

パートナーシップ・ナーシング・システムの略で

看護師の働き方に大きな影響を与える制度となっています。

 

入職する病院を探している時にどのような制度なのか知っておくと

自分に合っているのか見極めることができます。

 

今回、この記事では実際にPNS制度が導入されていた病院にて

勤務経験のある私が体験談を交えて具体的に説明していきます。

 

<この記事はこんな人にオススメ>

・PNSの制度について詳しく知りたい

・実際にPNSを導入している病院に勤務歴のある看護師の生の声が聞きたい

・PNSのメリットデメリットが知りたい

⒈PNS制度ってなに?

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PNSとは簡単に説明すると

”看護師が2人ペアになって患者さんを看ましょう”

という制度になります。

 

病院によって異なりますが

従来は看護師1名が7名〜10名の患者さんを受け持ちます

 

そのため、受け持ち患者さんが多かったり

一人ひとりの医療依存度が高ければ

看護師1人がこなさなければならないタスクが増えることで

忙しさによるインシデントの発生率が高まります

 

1人で行うと多重業務となるところを

2人で行うことで業務を分散させて

安全に看護が行えるようにするのがPNSという制度の導入目的です。

 

また、看護師は患者さんに処置を行う最後の人になる可能性が高い職業です

それは何故なのか。

看護師は以下のように保健師助産師看護師法にて定められています

看護師の定義

第五条|この法律において「看護師」とは、厚生労働大臣の免許を受けて、傷病者若しくはじよく婦に対する療養上の世話又は診療の補助を行うことを業とする者をいう。

 

診療の補助、つまり医師の手伝いということです。

看護師は直接医療行為はできません。

医師の指示のもと行うようになっています。

ですから、最後に患者さんへ医療行為を行うのが看護師であることが多いのです。

 

そのため、看護師が行う処置には責任が伴われます。

時には医師が間違った指示を出していることにも気がつかなければなりません。

1人では気がつかないことも2人いれば気が付くことができるでしょう。

 

これらのことから

この制度は患者さんを守るため、ひいては看護師を守るために定められた制度である

ということがおわかりいただけるでしょうか。

 

⒉実際に勤務して感じたメリット

PNSは仕事上生じるタスクを分散させて

患者と看護師の安全を守るために定められた制度であると説明してきましたが

実際に勤務して感じたメリットは何かを解説します。

メリット

①本来1人で記録を書かないといけないが、2人いるからその場で記録を記載できる

②業務分担できるから多重課題になりすぎない

③わからないことがあったらペアの看護師にすぐ聞いたり相談できる

 

一つずつ解説していきます

①本来1人で記録を書かないといけないが2人いるからその場で記録を記載できる

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かなり大きなメリットだと思いませんか?

1人だと患者さんの話も聞きつつ

記録の書き方も考えながら次の業務についても考えなくてはなりません

 

それが2人いることによって聞き役と書き役に分けることができます。

その場で書くことによって思い出しながら書く1人の時よりも

正確に記録を書くことができます。

 

②業務分担できるから多重課題になりすぎない

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1人で7〜10名程度患者さんを受け持っていると

Aさんは輸血、Bさんは歩行練習、CさんはGF・・・

などイベントたっぷりの時はどうしても多重業務になります

 

それが看護師が2人に増えたことで

その業務を分担することができます

 

多重業務に追われていると気持ちに余裕がなく

最悪の場合、インシデントにつながります。

 

気持ちに余裕ができるというのは大きなメリットと言えるでしょう

 

③わからないことがあったらペアの看護師にすぐ聞いたり相談できる

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1人の場合、疑問点や不安が生じたら他の看護師に聞くか調べるしかありません

しかし、忙しい日は他の看護師を捕まえて相談するのは難しいです

 

ですが、2人で同じ患者さんを看ているため

一から患者さんの情報を説明しなくても情報が共有されていることから

相談したいことだけを伝えればすぐに理解できます。

 

リアルタイムで相談し実行できるというのは

看護師の不安も軽減できますし

大きなメリットと言えるでしょう

 

⒊実際に勤務して感じたデメリット

メリットを説明してきましたが、デメリットももちろんあります。

私的にはデメリットを多く感じてしまいました・・・

生の声であることを踏まえてみていただけたらと思います

 

デメリット

・ペアになる看護師との相性が悪いと効率よく業務分担できない

・キャリアが長い方に責任や負担が多くなりやすい

・常に見張られている気分になって仕事がやりにくい

・2人に増えたことで1人で受け持っていた人数×2となり、結局負担が変わらなかった

 

一つずつ解説していきます。

①ペアになる看護師との相性が悪いと効率よく業務分担できない

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これは実体験なのですが、やはりペアとなる看護師との相性が悪いと

仕事を依頼したり話し合うという最初の時点でつまづきます

 

私は新人の時に入職した病院がPNS導入病院だったのですが

ペアとなったのが病棟のお局様でして・・・

 

”新人は積極的に学ぶ姿勢が必要。実際にやらないと覚えない”

 

という考えでした。もちろんその意見わかります。

ですが、記録や患者さんへの検温など

本来分担して行うべきところが分担できず

ほぼ1人で行なっていました。

PNSの意味ってなんだろう・・・と思ったのが正直なところです

 

PNSは導入されてからの歴史も浅いので

しっかりと理解している方は少ないのが現状です。

②キャリアが長い方に責任や負担が多くなりやすい

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新人だった私が当時頼れたのはペアの看護師です

そのペアの看護師から言われた言葉を今でも覚えています

 

あなたは新人だからいくら間違えたり、失敗しても私が指摘するから次に活かせばいい。でも、結局判断できるのは私しかいないからすごく負担になってるの。だからあなたも、いつか1人でも判断して動ける看護師になってね。

 

とやんわりお叱りをうけました。

新人を見なくてはいけない責任・患者さんを守らないといけない責任を抱えて

その上で業務が正確に行えているのか見なくてはいけない・・・

キャリアが長い方に負担がかかってしまっているのは確かです。

 

③常に見張られている気分になって仕事がやりにくい

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今のなんでそうやって聞いたの?

どうしてコレ聞かなかったの?

 

これはPNS制度でなくてもよく聞く指摘ワードですが

その場で指摘されます。

リアルタイムで指摘を受けることで学びにもなりますが

語気が強かったりすると萎縮していきます。

 

そして段々と常にペアから見張られているような感覚に陥ります。

HSP気質の私は実際にそのように感じてしまい

精神的にしんどくなってしまいました。

 

これをやったら叱られる

こうやっても叱られる

 

そうやって思い込んでしまい負のループに陥ってしまった過去があります

 

④2人に増えたことで1人で受け持っていた人数×2となり、結局負担が変わらなかった

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私が勤めていた病院特有なのかもしれませんが

1人あたり7名までは最低でも受け持てるという計算から

2人で12〜14名の患者さんを受け持っていたことがあります

 

しかも外科病棟であったため

結局多重業務になってしまい

PNSの良さが潰されてしまう結果となっていました。

 

病院のアピールポイントとしてPNSが挙げられており

業務負担が軽くなると謳っていましたが

結局、1人あたり受け持てる数×2で計算していたため

本来の業務と変わらなかったです。

 

⒋PNSって結局良いの?悪いの?

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メリット・デメリット両方お伝えしてきましたが

良いか悪いかは

導入している病院がPNS制度を理解して活かせているか

が大きな鍵となります。

 

PNS制度が人気だから導入してみよう

とりあえずPNS導入しておけば業務が軽くなるみたいだ

 

そういう考えをもって運用している病院では

PNSの良さは活かされないまま終わってしまいます。

 

もしもPNS制度を導入している病院に入職するか否かを迷っている場合には

PNSが導入されてからの実績を確認すると良いでしょう。

 

PNSが導入されて実際どのくらい残業が減った実績があるのか

導入されてからどのくらいの歴史があるのか

働いている看護師の顔は疲れていないか

 

上記の点を踏まえて病院見学や質問を行うと

その病院に就職するかどうかの判断材料になります。

 

まとめ

では、ここまで説明してきた内容を要約してポイントを書き出します。

 

・PNS制度の強みを理解した病院であれば業務負担も軽くなり看護師が働きやすい職場になる

 

・PNS制度が導入されてから、実際にどの程度残業時間が減ったのか

実績を確認すればその病院が制度をどのくらい活かせているのかが分かる

 

・人によってはデメリットを大きく感じてしまいかねない制度である

 

・実際に看護師が働きやすい職場であれば働いているスタッフの顔を見ればわかる。

疲れているようならPNS制度が導入されていても活かされていない可能性が高い

 

・PNS制度を導入している場合、1人あたり何名程度の計算で受け持ち人数を決めているのか確認する必要がある

 

今後、PNS制度を導入している病院を選択するか迷った場合には上記の要点を踏まえた上で検討してみてくださいね。

 

最後に

私が新人だった頃に入職した病院がPNS制度導入病院でしたが

その制度は”看護師の業務が分散されて楽に仕事ができるようになるらしい”という

あいまいで、薄い知識のまま理解していたため

ろくに確認することなく入職してしまいました。

 

新しい職場、新しい人間関係、新しい知識

そして、看護師としての責任ある言動や行動が求められる

 

これらが一気にのしかかる超ストレス下の状態で

さらにPNS制度というペア制度が”常に見張られている”という状況を作り出し

元々とうふメンタルだった私は崩れてしまいました。

 

ただ、他の同期はメリットをしっかりと汲み取り

メキメキと上達していきました。

ようは、メリットを大きく捉えるかデメリットを大きく捉えるかは人それぞれということになります。

 

私はPNS制度が合いませんでしたが

これを読んでいるあなただったら肌に合うかもしれません。

 

しっかりとPNS制度を理解した上で職場を探すようにしてください。

 

ここまで読んでくれてありがとうございました☺️

また次の記事で会いましょう〜❤️

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