現役看護師のずみかんです🍊
真っ黒な病院勤務を6年経て、現在はデイサービスにて勤務しています。
デイサービスにいらっしゃる高齢者は
今までマスクをつけない習慣が長い方が多く
また、認知症の方もいらっしゃるので
いくら注意してもマスクを外してしまう現状があります。
そのため、施設内での消毒・殺菌が必要不可欠です。
私が勤めるデイサービスではアルコール消毒を主に行っており
机・椅子・手すりは全てアルコールです。
その他は、用途に合わせて次亜塩素酸など使用しています。
しかし、他のデイサービスではタイトスクラムがコロナによく効くと言って使用を推奨しています。
果たして本当にタイトスクラムがコロナに効くのでしょうか?
徹底的に調べてみました!
そもそもタイトスクラムって何
タイトスクラムとはPHMB(ポリヘキサメチレンビグアナイド)が主成分の殺菌剤です。
PHMB(ポリヘキサメチレンビグアナイド)は世界30か国以上で殺菌剤として使用されており、日本では食品加工工場や医療現場などで使用されています。
コンタクトレンズの洗浄液やウェットティッシュにもPHMBが含まれており
人体にも影響の少ない安全性の高い薬剤と言われています。
PHMB(ポリヘキサメチレンビグアナイド)は何に効果があるのか
上記図を見てみると、様々な菌に対しての効果が期待されます。
非常に高い除菌力があるのにも関わらず
ゴム製品・金属・木材を痛めない成分となっているため
施設内で使用するのに適した殺菌剤といえるでしょう。
アルコールの効果は
タイトスクラムの有用性が分かりましたが一方のアルコールはどうなのでしょうか。
上記図は除菌ラボさんから引用しました。
この表で確認すると、ノロウイルス・ロタウイルスには効果が無いことが分かります。
しかし、それ以外はタイトスクラムと同様の効果があるといえるでしょう。
タイトスクラムとアルコールどっちがコロナに効くのか
では、本題のコロナに対しての効果ですが
タイトスクラムを売っている企業のサイトを開くと
タイトスクラムによってコロナウイルスの不活性化が認められたと書かれていますが
その根拠となるデータ元のリンクが無いのと
厚生労働省ではコロナウイルスに対してはタイトスクラム推奨などの文言もないことからエビデンスが不明瞭です。
一方アルコールは厚生労働省がコロナウイルスに対して推奨しています。
また、他の企業が発表しているデータでは北里大学の研究所で発表された論文をエビデンスとしてアルコールがコロナウイルスの不活性化を証明したと公表しています。
まとめ
コロナウイルスには現時点ではアルコールが推奨される
タイトスクラムは人体に安全な殺菌剤であり、様々な企業が使用している幅広い殺菌効果のあるものではあるがコロナに対しての有用性はエビデンスが不明瞭のため立証できませんでした。
対して、アルコールは厚生労働省が推奨しており北里大学からもコロナウイルスの不活性化についての論文が発表されていることから信用できるといえます。
ただ、コロナウイルスにも効くのであればタイトスクラムの方がアルコールがカバーできない菌を殺菌してくれるので
デイサービス勤務者としてはタイトスクラムの効果が実証されればシフトしていきたいと思いました。
最後まで読んでくれてありがとうございました!
お暇でしたら看護師向けの特化ブログも書いているのでよろしくお願いします😊